胸には元々コンプレックスがありました。人より小さいという事だけでなく、身に着けてしっくりと感じるブラと出会えなかったことが原因で、「自分に合うものは無い」という事が当たり前の感覚になってしまいました。

 

諦めから入ったブラとの付き合いでしたが、大手下着ブランド数社でフィッティングを体験し、下着ブランドや、担当してくださる店員さんによって、「フィッティングが異なる」事を知りました。

という事は、オリジナルの考えがあっても良いってことかも！？という思いになり開き直った私は、自分なりに工夫するようになりました。

 

これまでフィッティングを体験した大手下着ブランド（これまで5社のフィッティングを体験しました）でのフィッティングは、トップとアンダーしか計りません。私の場合は「C75」というのがどこでも言われるサイズです。ですが、「C75」を着けてもしっくり来ないので、自分でD70、D75、E70、E75、というように、サイズが与える概念にとらわれず試着室に持っていきました。そして着けてみると、自分が「しっくりきた」と感じるサイズは「C75ではない」という事が分かったのです。

 

私にとってはとても大きな発見でした。自分がこれだ！と思ったブラのサイズが「自分にとっての正解」でした。ただ、今度は胸の上の部分に空間が生まれパカパカしたりする感じがなかなか納得いくように出来ませんでした。

 

結局、最終的にはワイヤーによるストレスを感じないで済むワイヤレスブラを選択し、パカパカはクッションを入れる入れないで調整できるようになっているものを使用する事で落ち着き、数年が経ちました。

 

「しっくりこない」感覚をずっと持ったまま何年も経った頃、ふと、胸の形が崩れてきたように感じた事があります。しかしそれは「年齢のせい」という事にして見てみぬふりをしていました。

 

そんな或る日、ご紹介いただいてオーダーメイドでランジェリーを作ってくれる会社と出会います。

社長さんは上記の話しを全部聞いてくれた上で一言「ワイヤーが入ってても楽なブラもあるんだけどね。」と笑顔で仰いました。

私は自分で使ってみるまでは半信半疑でしたが、使ってみると社長が言ってた事は本当だ！という驚きを実感する事になります。

 

使ってみない事には分からないから即注文しよう！と思い、そのままフィッティングをしていただくと、胸についてこれまで人に言ってこなかった悩みについて的確にお答えいただけたり、今のままのブラを使い続けるとこの後体にどのような変化が起きてしまうのかというお話しや、逆にオーダーメイドを身に着けるとどのように体が変化していくのかなどを詳しくお話しいただき、ブラジャーという一つのキッカケで心が軽くなるのを感じました。

 

これまで多くの方のお悩みをお聞きしお答えする「セラピスト」という仕事をしてきた私にとって、これはとても大きな衝撃でした。ブラジャーを通して、更に多くの方に寄りそう事ができるかもしれない。そう思うようになりました。

 

その後ブラが納品され、ワイヤーには痛く苦しい思いしか無かったし、黒い跡が残った記憶や、しっくりこない感じという印象が強かったのですが、ワイヤーが入っていて、体のラインを整える事ができるのに、苦しさや窮屈さを感じないブラがあるという事を初めて知って本当に驚きました。

 

セラピストが提案するランジェリーということで、私にも取り扱わせてほしい！

という思いを社長に伝え、「ColourLotus」のブランドとして新規に立ち上げる事になったというのが今回の経緯です。

 

これまで取り組んできたセラピストとしての経験を生かし、身に着けるランジェリーという新しい提案で、これまでより一層、皆様に寄り添えるセラピストを目指していきます。皆さんに沢山！笑顔になっていただけますように！